RSS登録をお願いします!

follow us in feedly

2013年9月2日月曜日

ドコモからiPhoneは出るのか出ないのか?

iPhone販売「態勢は整った。いつ出すかが問題」 NTTドコモ副社長 - ITmedia ニュース






iPhoneの発売時期が近づくにつれて、いや近づいていなくても、定期的に日経から発信されるこの話題。
iPhone好きの方々の中では、もう風物詩といっても良いのではないでしょうか?

既に飽きられている感のあるこの話題ですが、実際にドコモからiPhoneが発売することになればそれなりのインパクトがありますので、私もこの話題に関して私見を綴ってみたいと思います。

まず、iPhoneがドコモから出るかどうかですが、私は新iPhoneの発表がある9月10日に間に合うかどうかは別として、いよいよ年内に発売になると予想します。

ドコモからiPhoneが出ない大きな理由のひとつとされているのが、AppleがドコモにiPhoneの販売権を認めるのと引き換えに、高いハードルのiPhoneの販売数と、もしかしたらドコモの携帯に関する特許を使えるようにすることを条件に出しているからと言われています。

ドコモはその条件を簡単には飲めないのと、これまでドコモ王国を築いてきたiモードの様な独自の囲い込みサービスを、スマホにおいても構築したい、という考えがあったことでしょう。

日本で発売されるiPhoneもこれで6代目になるわけですが、iPhone 3G発売当初と現在とではずいぶん状況が変わっています。

まずAndroidの急速な台頭によって、世界的にはiPhoneの一人勝ちと言える状況ではなくなっています。
Appleもこれまでのように、iPhoneが欲しけりゃApple様にひざまずけとは言えず、どちらかというと日本におけるドコモの大きなシェアを利用して、もう一段多くiPhoneを売りたいと考えるのが当然かと思います。

必然的に、ドコモに対する高いハードルは下げてくるでしょうし、特許に関しても今までのように強気では迫りづらくなっていると考えます。
これはドコモかiPhoneを採用するに当たって、より有利になっていると言えるでしょう。

一方、はじめてiPhoneが出てからドコモのこの五年間は、負け続けの五年間でした。
Androidを出しては不具合を出し、またauがiPhoneを出したことによって、MNPでauとソフトバンクにユーザーを吸い取られっぱなしでした。

その間に、かつてのiモードの様な囲い込みサービスが構築できたのかというと、全くそんなことはなく、むしろSPメールで顧客に迷惑をかけまくりでした。

こうなると現時点において、ドコモの選択肢は2つしかありません。
  1. iPhoneをこのまま採用しない ⇒ このままMNPでauとソフトバンクにユーザーを吸い取られていく
  2. iPhoneを採用する ⇒ 一時的にMNPが+に転じ、その後落ち着いた後、au、ソフトバンクとの本当の戦いが始まる。
常識的に考えると、答えは2しかありません。

これまではおそらく、まだ負けているわけではないと強弁していたドコモ社内の幹部の勢力が強かったことと、Appleの条件がドコモにとって不利だったため、結果としてそのまま動かなかっただけでしょう。

しかし冷静に考えると、問題はいかに早く2を選択するか、だったのだと思います。

このエントリの頭に載せたNTTドコモ副社長の発言は、ドコモ社内に対して外堀を埋めにいっているのだと思います。

やっと会社的に、2を選択できる雰囲気が出来てきたということでしょう。

というわけで、私の予想はドコモからiPhoneは年内発売です。
続いて私の個人的な気持ちとして、iPhoneがドコモから出て欲しいかどうかですが、正直ドコモには、まだまだゴタゴタしながらiPhoneを採用しないで欲しいです。

というのは、日本の携帯キャリアのシェアですが、これだけ毎月ドコモからMNPでauやソフトバンクにユーザーが流出してると言われながら、実際としてはドコモがいまだ概ね5割のシェアを誇り、そのユーザー数はソフトバンクのざっと倍あります。

これではおもしろくないでしょう。もっとドコモからユーザーが流出して、群雄割拠、三国志状態にならないと盛り上がるものも盛り上がらないでしょう。

さらに半年に一度くらいは日経が、ドコモからiPhone出る出る記事を書くと。
そうしないとITオタク的に、Apple製品が出ない閑散期が楽しくありません。