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2013年12月29日日曜日

オンライン年賀状作成・投函サービス「ウェブポ」があいかわらず良い

私はとにかくめんどくさがり屋なので、これまで可能な限りアナログな作業をインターネットサービスに置き換えてきました。
  • 予定表(手帳 ⇒ 家族の予定をGoogleカレンダーで共有)
  • 旅行予約(旅行代理店 ⇒ 楽天トラベル)
  • 本や各種電化製品、雑貨の購入(本屋、文房具屋、電器店 ⇒ Amazon、楽天市場、電子書籍はKindle)
  • 英会話(大手英会話学校 ⇒ フィリピン系オンライン英会話)
 等々。

そんな私に一昨年まで残されていためんどうな作業。それが年賀状作成でした。

そこで一昨年、2013年の年賀状を作るにあたり、ウェブポにチャレンジ。
なおウェブポというのは、オンラインで年賀状を作成できて、希望すればそのまま投函までしてもらえる総合サービスです。

その時の経緯がこちら。

今年はウェブポで年賀状を作ってみた: iPhoneが好きすぎる(旧ブログ)

前回の 2013年の年賀状を作った際のウェブポの感想


当時書いたブログに、ウェブポの良い点、悪い点をまとめていましたので、引用します。
【良かった点】
  • 当たり前だが、プリンタが全く不要。周知の事実だが、家庭用プリンタはトナーで利益を得る構造と言われており、毎年年賀状を作成する時期には2セットくらいのトナーを消費する。一応なるべくトナーを消費しなさそうなデザインを選んだりはしているのだが。。。
  • 作成中はそれなりに神経を使うが、プリンタに給紙して、乾かして、という作業が全く無いので、ものすごく楽。
  • 1枚ごとに、楷書や手書き風フォントを使って、別々にコメントを入力することが可能。
  • 1枚ごとに、誰にどんなデザインで出したか、という履歴がネット上に残る。
  • 上でも書いたが、UIは合格点。そして主な年賀状ソフトの連絡先の吐き出しに対応しているのは、多くの人が移行しやすいとかんがえられる。

【改善してほしい点】
  • ウェブ上でひとつの種類の年賀状が最後まで処理されるまで、次の種類の年賀状を作成できない。
    具体的に言うと、私は毎年、親しい人には家族の写真入り、年配の方やそれほど親しくない人には無難な図柄入りの年賀状を送っている。
    ウェブポ上では、まず写真入りの年賀状を送る人の宛先を読み込んで、最後クレジットカードの情報を入力して、投函もしくは自宅への発送手続きが完了するまで、次の図柄の年賀状を作成できない。 
  • 私は例年、自分の写真入り、無難な図柄、嫁の写真入り、無難な図柄の都合4種類の年賀状を作成するので、4つのタスクを順番にこなさないといけない。あるタスクの途中で保留すると、次のタスクを始められない。そして発送もタスクごとなので、4つに分けての発送となり割高になる。ストックしてまとめて送ってくれよ!、俺も宅配業者も助かるよ!っていう。
  • 毎回クレジットカードの情報を入力する必要がある。まあセキュリティとバーターと言われれば返す言葉もないが。
  • 上にも書いたが、高い。コメントを手書きするため、自宅に発送することにすると、1枚だいたい150円くらい掛かる。手間を省くことをお金で買っている感覚だ。
    極めつけは、あとから追加で2枚だけ作成して自宅に送ってもらったのだが、
    (はがき代50円+印刷代78円)×2枚+送料620円=876円。
    つまり1枚当り440円ほどの計算だ。
    今買いてて気づいたけど、はがき2枚送るのに620円掛かるってどんなボッタクリ商法だ。
  • 表書きに「ウェブポ」という広告?の文言が入る。それなりの金を払っているのだから、できればやめて欲しい。
  • あとまあ、連絡先をまとめて読み込んで、図柄ごとにフラグを立てて、印刷に回せればいいのに、とも思うが、この辺は些細なことだと思います。

2014年のウェブポはどう変わったか


昨年度の年賀状作成時には、ウェブポに対して上で書いたような評価をしていました。

さて今年のウェブポはどのように進化したのでしょうか?
結論から言うと、少なくとも上で書いた指摘については、何も変わってませんでした!

驚くほどに去年から進化していません。もちろん昨年のブログでも書いたとおり、当初からUIが優れており、それなりに完成度は高いので、致命的な問題があるということはないのですが、誰も改善要望をしなかったのでしょうか。

あまりに変わっていなかったので、今回作成後に求められるアンケートに、上のブログのエントリのURLを記載しておきました。


あらためて2014年の年賀状作成にあたってウェブポの良かった点 


作成はとても簡単


どれだけ凝った年賀状を作るかにもよりますが、写真を1枚使うだけなら本当に簡単です。
これという写真を1枚用意できていれば、あとはローカル側の写真ファイルを選択するだけで、それなりに見栄えする年賀状がすぐに出来てしまいます。

あとは手順に従って、住所録から今年出したい人を選択すれば、もう完成!

私は手書きコメントを入れたいので、自宅に送ってもらうようにしますが、それも手続きの途中でそのまま投函するか、自宅に送るかを選択するだけ。

大げさかもしれませんが、Amazonでカートに入れて自宅に送るくらいの感覚で、数十枚の年賀状の発注が完了してしまいます。


別途ソフトも、ハガキすら買う必要がない


私はこれまで毎年ジャストシステムの「楽々はがき」を購入して、それを使って年賀状を作成していました。

しかしウェブポを使えば、住所録は去年のデータがそのままクラウドにありますし、デザインは毎年の干支にちなんだものがウェブポ側で無料で用意されています。

地味に楽なのが、年賀状を買う必要がないということ。

例年、自分と嫁の分で200枚程度の年賀状を買っていたのですが、実際に必要な枚数プラスもしかしたら印刷に失敗するかもしれない枚数を、考慮した上で購入していました。
しかし万が一枚数が不足した場合などは、もし年末ギリギリだと既に年賀状が売り切れていたりします。

ところがウェブポなら、完全に必要な枚数のみの発注になりますので、印刷失敗といった無駄なことにお金を払う必要はありません。
地球にも私にも実にエコです。


一方、今年感じたウェブポの改善して欲しい点


写真入りレイアウトを選択しているのにインクジェット紙じゃなかった


今年最もひどいと感じたことがこちら。
年賀状の種類は、現在以下の3種類があります。
  • 無地
  • インクジェット紙
  • インクジェット写真用

無地|年賀はがき 商品のご案内|郵便年賀.jp

今年のメインのデザインは、家族写真を入れた「写真貼付」タイプを選択していました。

ところが届いた年賀状を見てビックリしました。年賀状はなんと「インクジェット写真用」どころか「インクジェット紙」でもなく、ただの「無地」タイプでした。

素材として利用したせっかくのきれいな写真はインクのノリが悪いのか、数世代前のインクジェットプリンタで印刷したのかと思えるひどい画質ですし、あまつさえ一番表にあった年賀状は、入っていたビニール袋との摩擦で、ところどころインクが剥げ落ちて白くなっていました。

正直言ってこれはひどいと思います。

写真貼付けタイプのデザイにさえ「無地」の年賀状を使用するのであれば、そのことをユーザーに分かるようちゃんと明示すべきです。

とはいえ私は年賀状の体をなしていたらまあ良しと思う人なので、それほど激昂ということはないのですが、もしかしたら中には写真の美しさにこだわりのあるユーザーもおられると思われるので、要らぬ誤解や怒りを招かないよう、早急に改善すべきと思います。

【追記】
このブログに記載している内容を、そのまま要望としてウェブポに伝えたところ、ウェブポから回答がありました。
それによるとウェブポにおける印刷は、トナー転写方式であり、インクジェット紙は使用していないとのことでした。
確かに印刷方式がインクジェット方式でないのであれば、必ずしもインクジェット紙や、インクジェット写真用がベストいうことはないのかもしれません。
この点について謹んで訂正します。
ただ印刷方式がインクジェットであるか、トナー転写方式にかかわらず、結果としての画質は。。。。であり、わざわざFUJIFILMが印刷するのですから、できればせめて今どきのインクジェット並の画質にして頂けることを期待します。


住所録のウインドウが小さくてかつそれを広げられない


地味に不便なのが、これです。

ウェブポのUIはAdobe Flashで作られているのですが、ポップアップで表示されるウインドウが小さく、かつそれを広げることもできません。
だいたい一定のウインドウ枠内に表示される氏名は、10名程度。

私の住所録には、嫁のも合わせて百数十名の宛名がありますので、目的な宛名を探そうと思えば少なくとも10回以上はスクロールしなければなりません。

まあ私はMacBook Airの11インチなので我慢できると言えば出来ますが、もっと大きな液晶のパソコンを使っている人にしてみたら、もっと一覧性を高ければいいのに、と思うかもしれません。

【追記】
後日、嫁のPCで作業する機会があったのですが、私のMacBook Air 11インチよりも解像度の高い嫁のPCでは、ウインドウ枠内に表示される氏名は10名程度でなく、16名程度でした。
どうもPCの解像度により、表示されるウインドウの大きさと氏名の数が変わるようです。
ただいずれにせよウインドウ枠は可変でないので、可変にする、もしくはポップアップするウインドウをもう少し大きくしてくれることを期待します。

住所録が印刷できない


これも地味に不便なことです。

私は自分の分と、嫁の分もまとめて作成しているので、嫁が出したい宛名を指定してもらう必要があります。

いざ宛名を選択する段になって、嫁に私のMacBookの前でいちいち悩みながらチェックボックスにチェックを入れてもらうのは非効率です。

できればとりあえず住所録を印刷して、それにマーカーでマーキングしてもらっておけば、私の方でそれを見ながらチェックボックスにチェックを入れていくことが出来ます。

しょうがないので今年は、住所録のウインドウのスクリーンショットをスクロールしながら数十枚撮影し、それをまとめて印刷しました。

という訳で、住所録の印刷機能をつけて下さい。お願いします。

【追記】
この件についても、ウェブポから回答がありました。
それによると、住所録を表示している画面で右クリックすることにより、メニューが表示されその中に「住所の書き出し」という項目があります。
その機能により、ウェブポ内の住所録をCSV出力することができるため、それを印刷してもらえれば、とのことでした。
もし私と同じように、ウェブポ内の住所録を印刷したり、加工したいと思う方は参考にして下さい。


コメント枠がひとつしか入れられない


できれば実現して欲しいと思うことです。

市販の年賀状作成ソフトだと、デザイン面上で、複数の写真や、コメントをオブジェクトとして自在にレイアウトすることができます。

ウェブポにおいて写真は、1枚貼り付けたければ1枚貼付用のデザインを、2枚貼り付けたければ2枚貼付け用のデザインを選択すればいいので、それほど困ることはありません。
ところがいずれのデザインを選んだとしても、コメントのオブジェクトは1個しか貼り付けられません。

私は今回家族旅行の写真を使ったので、その写真を撮った場所の名前を、写真の右上にオブジェクトとして貼り付けました。
(去年鳥取砂丘に行った時に子供がらくだに乗った写真を使ったのですが、親戚から「エジプト」でも行ったの?と言われたため。)

しかしそれにオブジェクトを使ってしまうと、もう別のオブジェクトは使えません。

私は今年はコメントは直接手書きすることにしたので困りはしませんでしたが、もしネット上での直接投函を選べば、当然ひとりひとりにコメントを付けたいと思います。

他の人が特に困っていないということであれば、まあ構わないのですが、オブジェクトは複数貼り付けられる方が、一般の年賀状ソフトに近く、ユーザーの利便性が上がるのでは思ったしだいです。


あいかわらず複数のデザインを並行して作成、発送ができない


昨年に引き続き、改善していないポイントがこちら。

私は前述したように、例年「家族写真入り」と「仕事用フォーマル用」の2種類の年賀状を作ります。
ところが今は、例えば「家族写真入り」を作成し始めたら、それが完成して発送するまで、次のデザインの年賀状を作成することはできません。

また「家族写真入り」と「仕事用フォーマル用」を作成後にまとめて自宅に送って欲しいと思っても、それぞれバラバラにしか発送できません。

そこのところをちょっと改善すれば、夜中に走る運送業者のトラックとCO2も少しは減るのにと思います。
これについては継続的に要望したいところです。


とはいえ十二分に実用的なサービス


一番最初に書いたように、ウェブポは当初から完成度の高いサービスであり、私は今後しばらくウェブポ以外の方法で年賀状を作成するつもりはありません。
それほど高く評価しています。

そのため上で述べたような若干不便な点について改善してもらえれば、他の追随を許さないより一層素晴らしいサービスになると考えています。
ただインクジェット紙を選択できない点だけは、なんとかして欲しいと思います。

年賀状文化が、今後先細りになるのは避けられないでしょう。
しかし年賀状を出す人が心をこめた一言のみに手間をかけて、それ以外の宛名書きや印刷等の労力をできるだけ軽減することができれば、まだまだこの先生き残っていけるのではないかと思います。

少なくともオールドタイプの私は、たぶんボケるまで年賀状は毎年出し続けるでしょう。